とある女性の事 2
あいにく当時は、過食症という食事障害など、ほとんど知られていませんでした。
実際に、「過食症」という病名さえありませんでした。
こんな奇妙なひどい習癖を持っているのは、世界中で自分一人だと信じていましたから、誰にも話しませんでした。
両親も、旦那さんも、ルームメートだった友達も知りませんでした。
ところがあるとき、彼女に奇跡だとしか思えないことが起こったのです。
たまたまある雑誌に、初めてこの病気に関する記事が載りました。
しかもその記事を書いたセラピスト(専門的なカウンセリングを行なう治療医)が、なんとうちのすぐ近くに住んでいたのです。