とある女性の事 1
過食症だった9年の間、知人は家族と距離を置いて付き合っていましたし、友達に打明け話などしませんでした。
しかも最初の結婚は、夫婦としての愛情のない結婚だったので、夫にもほんとうの自分を見せませんでした。
人に隠れて、暴食しては吐き出すのを繰り返し、考えるのはそのことばかりでした。
そしてそれが続くとますます秘密が増えていき、自分だけが知っている「儀式」に没頭していったのです。
他人には自然に見えるように、手の込んだ見せかけの行動を考案しては、誰からも身を隠していました。